2010年国民読書年に障害者・高齢者の読書バリアフリーを実現する会


by e-dokusho
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アピール

 本は、人類が長い歴史の中で蓄積してきた知識及び知恵の継承及び向上、豊かな人間性の涵養並びに健全な民主主義の発達に欠くことのできないものであり、障害の有無や年齢、身体的条件に関わらず、全ての国民が等しく共有できるものでなくてはならない。

 これらの崇高な資産を読書に困難のある障害者や高齢者にも平等に電子媒体をはじめ拡大文字や点字、音声といった知覚可能な方法で提供していくことは、これからのノーマライゼイションの理念に立脚した共生社会の中で極めて重要な意義を持つと考える。

 これまで我が国では障害者情報提供施設やボランティアに頼りがちであった読書困難者への情報保障を改善し、事業者や図書館などとともに全ての国民が全ての図書にアクセスできるような読書環境を目指していくことが望まれる。

 よって私たちは、2010年国民読書年を機に政官民一体となって知的で活力ある文化的な国家を目指し、読書のバリアフリー化を推進するような法制度の制定を求めることをここに宣言する。

2010年3月24日

読書バリアフリー法を求める集会
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# by e-dokusho | 2010-03-24 23:42 | アピール文
読書バリアフリー法を求める集会
「私ももっと本を読みたい」
―障害者・高齢者の「読書バリアフリー」を目指して―

 今年2010年は国民読書年です。

 障害者や高齢者の中には、障害や身体的条件により通常の活字図書を読むことができない人が数百万人いると言われています。

 本格的なIT時代を迎え、電子書籍も普及しつつある現在、出版社や国会図書館、公共図書館、学校図書館とともに障害者や高齢者の読書環境を総合的に改善し、全ての国民が等しく読書に親しめるような環境を整備していくことが望まれます。

 これは障害者の自立と社会参加を促進し、高齢者の文化的な生活を保障することにもつながります。

 国連では障害者権利条約が発効し、我が国でも批准に向けて国内法の整備が進められているところです。その三十条では、「障害者が他の者と平等に文化的な生活に参加する権利を認めるものとし、利用可能な様式を通じて、文化的な作品を享受することを確保するためのすべての適当な措置をとる。」と規定されています。

 今こそ障害者や高齢者の「読書バリアフリー」を実現する時です。
 多くの方のご参加をお待ちしております。

■日時:2010年3月24日(水)  14:00~15:00

■場所:参議院議員会館第2・第3会議室
(営団地下鉄有楽町線永田町駅1番出口徒歩1分)

■主催:活字文化議員連盟 文字・活字文化推進機構 2010年国民読書年に障害者・高齢者の読書バリアフリーを実現する会

■後援:日本盲人福祉委員会

■プログラム:
14:00~14:10 主催者挨拶
 笠浩史(活字文化議員連盟事務局長)、肥田美代子(文字・活字文化推進機構理事長)、笹川吉彦(読書バリアフリーを実現する会会長・日本盲人福祉委員会理事長)
14:10~14:20 議員紹介・挨拶
14:20~14:25 読書バリアフリー法概要報告 宇野和博(読書バリアフリーを実現する会事務局長・筑波大学附属視覚特別支援学校)
14:25~14:45 障害者の意見
 石川 准(全国視覚障害者情報提供施設協会理事長)、井上芳郎(障害者放送協議会著作権委員会委員長・全国LD親の会事務局員)、土居賢真(筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者)
 
14:45~14:55 参加者からの発言
14:55~15:00 アピール
15:00 閉会

■申し込み先:
2010年国民読書年に障害者・高齢者の読書バリアフリーを実現する会
e-mail: 2010@dokusho.org
FAX: 03-5988-9161

①所属 ②氏名 ③連絡先(電話番号又はメールアドレス)
④点字、拡大文字、テキストデータの必要の有無
⑤永田町駅からの誘導希望の有無
以上を明記し、FAXもしくはメールにてお申し込み下さい。
定員の80名になり次第、締め切りとさせていただきます。
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# by e-dokusho | 2010-02-26 11:33 | イベント情報
シンポジウム「やさしく読みやすい本」が読書の扉をひらく!
~知的障害・自閉症のある人の読書環境を考える~

■開催日:2010年2月27日(土)
■会場:江戸東京博物館ホール(定員:約400名)
〒130-0015 東京都墨田区横網1-4-1
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/raikan/museum.html
JR総武線「両国」駅西口下車徒歩3分。都営大江戸線「両国」駅A4出口徒歩1分。
※入場無料。事前申込は不要です。

■主催:知的障害・自閉症児者のための読書活動を進める会、有限会社読書工房
■共催:出版UD研究会、NPO法人バリアフリー資料リソースセンター
■協力(順不同):社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会、財団法人日本障害者リハビリテーション協会、財団法人ふきのとう文庫、社会福祉法人桜雲会、株式会社講談社、株式会社ボイジャー、みつわ印刷株式会社、ライオン株式会社、東京小中学生センター職員有志
■後援:社団法人日本図書館協会、社団法人全国学校図書館協議会、財団法人文字・活字文化推進機構

■趣旨:
 知的障害や自閉症のある人たちにとって、読書が身近なものになっていないという現状があります。これまで読書のバリアフリーを考える際、視覚障害のある人への読書サポートがメインで取り組まれてきた歴史がありますが、知的障害や自閉症のある人も「読みたい!」という気持ちはいっしょです。
 視覚障害のある人への読書サポートの手段として、点訳・音訳・拡大図書などが知られていますし、拡大読書器やパソコンを活用しながらの読書方法も普及してきました。
 これと同じように、知的障害や自閉症のある人にとっても、たとえば「やさしく読みやすい本(LLブック)」や、マルチメディアDAISYをはじめとする電子図書などの活用が有効であり、それらを届けるための公共図書館や学校図書館の役割がとても大切であると考えます。
 今回開催するシンポジウムでは、なぜ「やさしく読みやすい本」が必要なのかについて、海外の状況や、日本における取り組みを紹介するとともに、公共図書館・学校図書館における実践を報告します。
 また、フロアでは、国内外で市販されているLLブックや大きな活字の本、国内で長年にわたって製作されてきた布の絵本などを展示する他、マルチメディアDAISYで作られた教科書・読み物、電子図書などのデモンストレーションを行う予定です。
※本シンポジウムに関するお問い合わせは、有限会社読書工房までお願いします。
〒171-0031 東京都豊島区目白3-21-6 ヴェルディエ目白101
電話:03-5988-9160 ファックス:03-5988-9161
メールアドレス:info@d-kobo.jp

■フロア展示 10:00~16:45(LLブック、布の絵本、マルチメディアDAISY、大活字図書、電子図書、マンガなど関連書籍などを展示販売) 

■セミナー 13:00~16:30(受付開始 12:00~)
13:00 主催者あいさつ

13:10~14:00
1 やさしく読める本をつくる取り組み
●「やさしく読める本」の意義と海外のLLブック出版
藤澤和子(日本PIC研究会代表)
●読みやすくわかりやすい新聞「ステージ」の編集活動
ステージ編集委員会の方(全日本手をつなぐ育成会)

14:00~14:10 休憩

14:10~15:00
2 公共図書館での取り組みから
●近畿視情協「LLブック特別研究グループ」によるLLブック・マルチメディアDAISYリストの製作
服部敦司(枚方市立中央図書館)
●公共図書館における知的に障害のある人へのサービス
山内 薫(墨田区立あづま図書館)

15:00~15:10 休憩

15:10~16:00
3 学校図書館での取り組みから
●実態調査から見える特別支援学校図書館のいま
野口武悟(専修大学文学部准教授)
●特別支援学校図書館での実践
児島陽子(鳥取県白兎養護学校図書館)

16:00~16:30
質疑応答など
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# by e-dokusho | 2010-02-08 22:22 | イベント情報
※読売新聞社から許諾を得て、掲載しています。

 宇野和博(うの・かずひろ)
 筑波大付属視覚特別支援学校教諭。著書に「拡大教科書がわかる本」など。39歳。

 2010年は国民読書年である。本は私たちの文化的な生活を支え心を豊かにしてくれるだけでなく、過去からの英知を受け継ぎ、未来へと引き継ぐべき崇高な知的財産と言える。だが、日本には通常の活字図書をそのままでは読むことができない視覚障害者や、読み書きに困難のある学習障害者、低視力の高齢者が数百万人いると推計されている。これは、読みたくても読めないという由々しき情報格差だ。そこで求められるのが「読書バリアフリー」である。

 1990年代から主に建物や交通機関を中心に「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」という考え方も普及し始めたが、この理念は知的財産や情報にも当てはめるべきだろう。拡大文字や点字、音声といったニーズに応じた読書媒体を選択肢として保障し、障害者や高齢者にも多くの本を「買う」自由と「借りる」という権利を選択肢の両輪として確立することが求められる。

 その鍵を握るのが出版社と図書館だ。今日の読書は従来のように「本屋で本を買って読む」「図書館で借りて読む」といった方法以外にも「電子書籍をインターネットからダウンロードして携帯電話やパソコンで読む」など様々な形態も見られるようになってきた。この電子データが読書困難者を救う試金石となり得るのである。

 電子データが加工しやすく、かつ障害者や高齢者がアクセスできる状態になっていれば、図書館やボランティアがそれぞれのニーズに合わせて読みやすい媒体に変換することはそれほど大きな負担ではない。もっとも障害者や高齢者がパソコン上で自ら電子データを利用し、文字を大きくしたり、合成音声で聞いたり、点字ディスプレーで読むこともできるため、情報に時差なく自力でアクセスすることも可能になる。

 しかし、現在の国立国会図書館の電子図書館はバリアフリーになっていない。また、全国に約3100ある公共図書館で障害者サービスを行っているのは600程度に過ぎない。知の宝庫とも言える図書館には地域の読書困難者にも利用できるような拡大図書や音訳図書などのバリアフリー媒体を所蔵し、いつでもどこでもだれでも利用できる図書館を目指してほしい。

 我が国も批准を目指している国連障害者権利条約には「障害者が他の者と平等に文化的な生活に参加する権利を認めるものとし、利用可能な様式を通じて、文化的な作品を享受するためのすべての適当な措置をとる」と定められている。読書のバリアフリー化は、憲法が定める基本的人権の尊重や障害者権利条約批准のための国内法整備という観点だけでなく、真に障害者の自立と社会参加を促進し、高齢者の文化的生活を保障することでもある。

 さらに、我が国の知的で活力ある文化の形成や力強い経済活動に貢献することにもつながる。このような施策の推進には、障害者や高齢者の読書環境を改善するための具体的な法制度、出版社などの民間活力、著作権者の理解、ボランティア団体との連携などの総合的な体制の整備が必要である。

 そして、国民読書年を契機に、障害の有無や年齢、身体的条件にかかわらず、すべての日本国民が知的で文化的な読書活動に親しめるような政官民一体となった取り組みが望まれる。
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# by e-dokusho | 2010-02-08 21:54 | 新聞・雑誌記事から